ローレルクラブ1歳注目馬〜今後注目の血統、凄腕調教師に期待〜

クレオール2021

生産:ハシモトファーム

父:ルーラーシップ

母:クレオール 母父:チチカステナンゴ

厩舎:杉山佳明厩舎

総額:1500万円 200口

ローレルクラブ公式 クレオール2021 近況レポート
https://www.laurelclub.com/horse/creole-21/

目次

血統の良さが馬体に出ており牧場が力を入れている放牧も順調にこなす注目馬

父は持久力と速力共に長けた産駒を輩出するイメージのあるルーラーシップ。
母父チチカステナンゴは産駒成績は期待ほどの成果は残せなかったものの、母父になり結果が出ているといった血統背景。

本馬もクラブ広報で柔軟性が高く、骨太といったルーラーシップと母父のチチカステナンゴの良い面を感じるとのこと。

砂の怪物フリオーソを輩出したハシモトファームは放牧に力を入れており、本馬も順調な放牧を経て馬体の成長等も牧場の予定していた通りで健康優良児そのもので活躍を期待させるポイントは盛り沢山だ。

母父チチカステナンゴはブルードメサイアーとして覚醒の予感

チチカステナンゴのカロ系の馬は、柔らかみがあり、長きに渡り活躍する馬が多いイメージがある。

日本ではビワハヤヒデやアドマイヤコジーン、その産駒のスノードラゴンなどがカロ系の馬である。

チチカステナンゴは母父として2020年度産は22頭中6頭が勝利しており勝ち上がり率は27.5%でハイアベレージを残している。※

その活躍馬の中には種牡馬としては一流どころも名を連ねるがリーディングの上位に上がってこないような種牡馬からも勝ち馬を輩出している点も素晴らしい。

チチカステナンゴの日本での導入直後は社台グループの牧場が良い繁殖を与えたことなどからも筋の通った牝系や豪華なブラックタイプの馬も数多い。
その成果として生産は日高の牧場であるものの牝系を辿ると社台グループにたどり着くケースも多々見られる。

あくまでも参考馬はまだまだ少ないが種牡馬を選ばずダートや芝問わず様々なタイプの馬が出てきている点でも血統価値は今後高まり、種牡馬時代の評価を覆しそうな予感。

※同様の率で見たときではブルードメサイアーとしてのハービンジャーが勝ち上がり率26%程度、ディープインパクトが27%程度になる。

本馬の牝系はノーザンファームで育て上げた血統

本馬の母クレオールもノーザンファームでの生産馬であり、日本トップの牧場で脈々と受け継がれているものがある。

因みに祖母にあたるリンガフランカはサンデーサイレンス産駒で、誕生当初その立ち姿や馬っぷりなどから牧場内でもかなりの評価だった馬である。

その血を受け継ぐ本馬においても今度更に馬体等も良くなっていきそうな予感。

馬の特徴を見極め活躍馬を輩出する新興勢力杉山佳明厩舎

入厩予定先が杉山佳明調教師という点も非常に魅力的である。
開業三年目にして通算26勝を上げており、今年も12勝を挙げている。

管理馬の出走回数を重ねながらもここ一番で成果を挙げているやり手の厩舎である。

先日のNHKマイルカップの際には普段口数がさほど多くない同師のインタビューだが、このレースに関しては自信をのぞかせるお話をしていた中で結果はきっちりと大穴を演出。馬券的にも平場重賞と問わず穴を持ってくることも多く今トレンドの厩舎に期待したい。今後リーディング争いもするのでは。

ハシモトファーム紹介

近年改めて放牧の重要性が世にも出てきてますがこのハシモトファームさんにおいてもHP内で施設を拡張している等の記載もあり、広大な敷地面積で精神的にも肉体的にもタフな馬の生産に力を入れているとのこと。

良い土壌の青草で頑丈な馬作りをテーマに掲げており、本馬はその狙い通りの過程を経ておりより多くの楽しみを会員の皆さんに与えてくれそうだ。

ハシモトファーム 代表産駒

・フリオーソ

全日本2歳優駿、ジャパンダートダービー、帝王賞、ダイオライト記念

川崎記念、かしわ記念等

・マジンブロスパー

阪急杯、CBC賞等

・アイアンテーラー

クイーン賞等

・ダイワテキサス

関屋記念 、オールカマー 、中山記念 、新潟記念 等

参考 母父チチカステナンゴのJRA勝利馬一覧(全16頭)

・ヒュミドール    

生産:宮内牧場

祖母は桜花賞馬キストゥヘブンで母はアヴェクトワ白老ファーム生産

・ソウルトレイン   

生産: フジワラファーム

祖母チラリは社台ファームにて生産


・サンライズウルフ  

生産:村上欽哉

母アルーシュは生産ノーザンファーム


・ルヴェルソー    

生産:社台ファーム


・トウセツ      

生産:白老ファーム


・エンドロール   

生産:白井吉美

社台グループを血統に属さず


・エレボアブランシュ 

ノーザンファーム生産


・アンジェリーナ   

生産:ノーザンファーム

祖母チラリは社台ファーム生産


・フォーチュネイト 

生産:須崎牧場   

母アルカンジュはノーザンファーム生産


・ホワイトクロウ   

生産ノーザンファーム


・ルピナステソーロ  

生産:ストームファームコーポレーション

母メイユーブルームはノーザンファーム


・エスペラント    

生産:ノーザンファーム

・プレミアムクイーン 

生産:今牧場

祖母ステレオタイプは社台ファームにて生産


・アルゲンテウス   

生産:ノーザンファーム


・ラマルセイエーズ  

生産:タニグチ牧場

社台グループを血統に属さず


JRA活躍馬の一覧を見ていただくと分かるのが、ほとんどが牝系の2代前までに社台グループが関係している馬ばかりである。

同グループの筋の通った血統と狙いがチチカステナンゴの産駒では結果は思うようにいかなかったが、母父となり成果に繋がっている。
生産は自身の牧場ではないものの他の牧場で血を残すあたりは流石日本競馬界をリードするグループである。

血統というものは直ぐに成果が出なくとも時を経て花咲かすあたりは生産の浪漫や醍醐味を感じる部分なのではないだろうか。

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